微分幾何1
ある変数に対し、その基底ベクトルを
とする。たとえば
とか、
とか。
ここで、という座標変換を考える。 見方が変わろうと(座標が変わろうと)、位置ベクトルそのものが変わるわけではないので
であるから、新しい基底ベクトルは
このような変換をうけるものを共変ベクトルという。
つまりベクトルの共変成分は という変換をする。
反変成分
ベクトルの反変成分のほうがなじみがある。 と表したとき、このをベクトルの反変成分という。
ところで であるから、 上の、基底ベクトルの変換則を用いて であるから、 これらを比べてとを入れ替えると である。
ベクトルの反変成分はこのような変換則にしたがう。
1.軽量テンソル
の内積は
と表される。を軽量テンソルという。
2.クリストッフェル記号と平行移動
第一種クリストッフェル記号
第一種クリストッフェル記号 を
と定義する。
また、第二種クリストッフェル記号 を で定義する。
地球上でのベクトルをだけ平行移動させたものをとする。
であるから、平行移動の際に水平方向には変化しないとすると
3.曲率テンソル
共変微分を
とする。
とすると、