毒でゴキブリを操るハチ
2017年2月15日に出版された本。2月下旬に書店で見かけていたのを思い出して、借りてきました。
最初は、哺乳類で唯一毒針を持つカモノハシの話。カモノハシが哺乳類でありながら卵を産むという話は知りませんでした。見た目といい性質といい、カモノハシも面白そう...。
一番面白かったのは「第8章 恐怖のマインドコントロール」。エメラルドゴキブリバチというハチが主役です。このハチがゴキブリに毒を注入すると、まずゴキブリの動きが停止。こうして狙いを定めやすくしたあと、すかさず2発目を打つ。毒が効いてくると、ゴキブリには抵抗する意思がなくなるのです。その後ゴキブリバチは、なすがままのゴキブリを巣まで誘導し、その体内に卵を産み付けます。そして孵化した幼虫はゴキブリの体を食べて成長する...。うーん、ゾッとする話ですね。しかしこんなに面白い昆虫がいるとは、そそられます。
毒によって病気が治ったという話も出て来ました。毒を参考にして作られている薬品もたくさんあるとのこと。
いまのところ毒にはそれほど興味がなく、エメラルドゴキブリバチのところだけ読んで返却してしまいました。