kimamanikakuの日記

自分が面白いと感じたことを記事にしています。

アウシュヴィッツ

図書館にあったホロコーストの写真集。

 

写真記録・人間が人間でなくなるとき GENOCIDE
 

 

死屍累々の写真は、白黒でもやはりショックだった。白黒の写真でも焼死だとわかる死体もいくつかあった。

それと関連して、ホロコースト経験者の話が書かれた本もいくつか読んでみた。

 

・私はガス室の「特殊任務」をしていた


アウシュヴィッツに運ばれてきたユダヤ人たちには、恐ろしいガス室の存在は知らされていなかった。ナチスは彼らに対し「あなたたちを別の収容所に運ぶ前に、荷物を消毒し身体を清潔にする必要があります。衣服を脱いでシャワー室へ向かってください」と伝えた。"シャワー室"には先に男性が詰め込まれ、そして外からガスの固形物が投げ込まれた。

その後の死体処理係を任されていたのもユダヤ人であった。その様子が記されているが、まさに地獄としか言いようがない。
そもそもガスが放り込まれる前に、狭い部屋に詰め込まれたため圧死する者もいる。そしてガスは床部から生じるため、みな酸素を求めて他人を押しのけ争うようにして上へ行こうとする。またガスへの抵抗として、目が飛び出ていたり、内臓が吐き出されていたりということもあった。「どれ一つとして同じ死体はなかった」と記されている。悲鳴が収まった後のガス室には、血、排泄物、吐瀉物などが散乱していたという。

機密保持のため、死体処理係のユダヤ人も数か月ごとにガス室で殺された。

 

ショアー

 

ショアー

ショアー

 

 この本は映画化もされている。ずいぶん長い映画だが見たいと思ってる。


ユダヤ人大虐殺については「ホロコースト」という用語が一般的だが、ヘブライ語では「ショアー」という言葉が用いられている。

先に述べたように、ガス室には男性が先に入れられた。力の強い者から、という意図があったようだ。外で待っていた女性には当然彼らの悲鳴が聞こえる。これから何が起こるのか察した彼女らのうちには失禁する者もおり、数メートルにわたって排泄物の跡ができていたという。

 

こんな話も載っていた。運ばれてきたユダヤ人のある女性と知り合いだった、処理係のとある男性は、彼女に対し「君たちはこれからみんな殺される」と告げる。おどろいた女性はそれを周囲のユダヤ人に言いふらした。これを察知したナチスは、彼女だけガス室に入れずに残し、拷問を加えて、それを誰から聞いたのか問い詰めた。彼女が最終的に男性の名前をはくと、ナチスは彼を死体焼却の火の中に生きたまま突っ込んだという。

 

 

上記の本には、とにかく想像を絶する恐ろしい話がいくつも出てくる。学生のうちにアウシュヴィッツは訪れたいと思った。