測地線の方程式
以下、記法はアインシュタインの規約に基づくものとする。
2つの変数によって定まる曲面をとする。この上を運動する物体があるとする。
物体の位置ベクトルを
と表せば、
(1)
と表せる。
ここで(1)式を見る。は、各点におけるの接ベクトルである。
一方、の方は、接平面の成分と、法線方向の成分に分かれるだろう。そこで、
と表記することにする。
は、各点における法線ベクトルである。
これを用いて、は、
と表される。
ここで、この曲面上で、慣性の法則がどういう形で表されるかと考える。
各点において、物体にはSの接平面と垂直な力しか働かないという状況のもとでは、
と表せる(このは、各点におけるSの法線ベクトルを表す)。
これとより、
とできる。
また、上の一式目については、[tex\displaystyle\frac{∂\boldsymbol{r}}{∂q}^i]はとで互いに独立であるから、結局、
となる。これを測地線の方程式という。